知識ゼロからはじめるローコーディング開発

Power Platformでのアプリ開発について、いろいろと書きたいと思います。

Power Apps で西暦を和暦で表示する

生年月日を記入する場面って結構ありますよね。自分の生まれた日はさすがに憶えているのですが、家族や親戚、それも西暦和暦の両方となると思いだすのが難しかったりします。このような時に、アプリでさっと確認が出来たら便利だろうなと思いまして、 今回 Power Apps で作ってみました。

あいにく西暦を和暦に変換する関数が Power Apps のドキュメントには見当たらなく、今回この部分を手作業で作ってみましたので紹介します。

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各年号の開始日と終了日は以下のとおりなのですが、これをそのままIf文で組めれば良いかなと思います。

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少し長いですが、以下のようにしてみました。

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ThisItem.Birthdayにはテーブルに保存した生年月日がセットされます。これをIf文の条件式にかけ、年号を判定し、各年号の年を計算します。これに月日を加えて書式を整えれば完成です。

以下の内容をコピーして試してみて下さい。「ThisItem.Birthday」の箇所だけ自前のアプリに合わせて頂ければ、西暦が和暦で表示されるはずです。

■プロパティ[Text]

If(ThisItem.Birthday>=DateValue("2019/05/01"),
   "令和" & Text(ThisItem.Birthday,"yyyy")-2018,
   If(DateValue("1989/01/08")<=ThisItem.Birthday &&
    ThisItem.Birthday<=DateValue("2019/04/30"),
      "平成" & Text(ThisItem.Birthday,"yyyy")-1988,
      If(DateValue("1926/12/25")<=ThisItem.Birthday &&
        ThisItem.Birthday<=DateValue("1989/01/07"),
         "昭和" & Text(ThisItem.Birthday,"yyyy")-1925,
         "大正" & Text(ThisItem.Birthday,"yyyy")-1911
      )
   )
) & "年" & Text(ThisItem.Birthday,"m月d日")