知識ゼロからはじめるローコーディング開発

Power Platformでのアプリ開発について、いろいろと書きたいと思います。

Power Apps で作る燃費計測アプリ①

Power Apps で車の燃費計測アプリを作ってみたいと思います。燃費計測と言っても色々と方法があるらしいのですが、今回は一番シンプルな「満タン方」でトライしてみたいと思います。満タンで給油をしておいて、次回の給油時に何リッター給油したのかを記録。そのときの走行距離を給油量で割って燃費を計算するというものです。

アプリにしたい機能は、走行距離と給油量の記録、燃費計算とそのグラフ表示です。今回も作り方を書かせて頂きたいと思いますが、作業量がいつもより多めですので、数回に分けて書かせて頂ければと思います。

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アプリの全体像はこのような感じです。最初にメニュー画面を用意しているのは、燃費以外にも整備手帳として色々と機能を追加しようと考えているからです。整備記録とか消耗品の購入記録などもしてみたいですね。燃費計測機能については登録と更新、グラフ表示のシンプルな設計になっています。

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テーブルはこのように作成します。またもやExcelを使っていますが、今回は趣味のアプリですので、実際に試される際はお好きなものを使って頂いて大丈夫です。
書式は「計測日時」が日付、「走行距離」と「給油量」が数値で、それ以外はテキストで設定します。

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最初にメニュー画面を作成しましょう。ここには燃費計測の画面に移動するためのボタンのみを置きます。

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燃費計測一覧画面です。最初に画面のプロパティ[OnVisible]で一覧表を表示するためのコレクションを作成しています。テーブルFuelEconomyをTitle列でグルーピング。グルーピングした各グループそれぞれに最も古い計測日時を列[StartDate]にセットしています。

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一覧はギャラリーで作成します。先程[OnVisible]で作成したコレクションRecordの内容をセットします。下図③の燃費についてはSum関数でそれぞれのグループのデータにある走行距離と給油量を合計して燃費を計算しています。燃費はRound関数で少数第2位まで表示します。

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一覧画面の下には、燃費確認画面、新規登録画面、メニュー画面へ移動するボタンを置いています。

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燃費計測履歴は下図のように設定します。履歴のタイトルや計測開始日時、燃費、それとギャラリーの内容は前の画面[燃費計測一覧]で選択したデータのTitleをキーにテーブルFuelEconomyのデータを呼び出して表示しています。

画面下には記録を削除するボタンを置いています。データはRemoveIf関数でTitleキーに削除をしています。

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燃費計測履歴の一覧(ギャラリー)の仕様です。一覧はSortByColumns関数で計測年月日の新しいデータ順に並び替えています。データは[燃費計測一覧]で指定したデータのみ表示されるようフィルタリングをしています。データの右端にある[>]を選択すると、データの編集画面に移動します。

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さて、ここまででメニュー画面、燃費計測一覧画面、燃費計測履歴画面まで作成しました。少し内容が長くなりましたので、一旦筆を置かせて頂いて、次回は登録画面の作成をしていきたいと思います。